金本氏(後に耕三寺姓に改姓)は昭和十二年から堂塔の建造に着手し、生涯の半数近くを費やして、この耕三寺を建設した。驚くべきは金本氏個人の財力で建立した事だ。 Vol.1に引続き2013年5月参拝当時を振り返ることにする。
そしてその耕三寺、観音山の中腹11200坪に及ぶ境内には、三十余棟の堂塔が建ち、孝養門は日光陽明門、本堂は平等院鳳凰堂と云う様に、我が国、各時代の代表的な寺院建築を、復元・模したと云うのは前編で述べたが、その多彩なことは実に驚くべきものである。本篇は、各伽藍の細部に近づき、クローズアップしたつもりである。先ず、ご覧頂きたい。
瀬戸内の西日光 耕三寺シリーズ